パソコンやスマートフォンが普及してコンピューターウィルス(以下ウイルス)という言葉を目にしたり耳にするけど、実際よくわからんですよね。「あ~パソコンとかスマホがウイルスに侵されて風邪ひく」みたいな感じに認識してるかも。
でも、同じ風邪でも鼻からくる人や喉からくる人、頭が痛くなる人がいるようにいろんな症状がパソコンやスマホでも起きるんです。
そもそも、ウイルスとは、マルウェア(malware…悪意のあるプログラム)の一種で、マルウェアと呼ばれる不正なプログラムには、ウイルスの他にも様々のものがあって、今この瞬間にも新手のマルウェアが生まれているんです。
そんなマルウェアからあなたを守るために、パソコンを購入したら一番最初にセキュリティソフトのインストールとその設定を行いましょう。
マルウェアの種類
まずはじめに、マルウェアの種類とそのマルウェアがどのような振る舞いをするのかを知り、対策や対応の仕方を考えます。
コンピューターウイルス
Webサイト上、またはメールに添付された悪意のあるプログラムが、パソコン上のプログラムファイル(宿主)の一部を書き換え(感染、潜伏)ます。また、感染したプログラムファイルが実行された際に合わせて実行(発病)することからウイルスと呼ばれます。
ウイルスの種類は、どのような宿主にどのように感染し、発病した際の振る舞いによって分類されますが、発病した場合、ディスク内のファイルを削除したり逆に知らないファイルが生成される。その他、再起動が行われたり、CPUの使用率が突然上がったりなど、様々な症状が現れます。
ワーム
ワームは宿主を必要とせず、それ自体が単独のプログラムとして存在し、システム内で複製増殖しながらネットワークを介し他のシステムへも侵入、拡大していきます。
ワーム≒寄生虫としてイメージするとわかりやすいでしょう。
こちらも症状により細かく分類されますが、システムの挙動をおかしくしたり、セキュリティホールを拡大させることで、その他のマルウェアが侵入しやすくするなどの働きをします。
トロイの木馬
ギリシャ神話に出てくる「トロイアの木馬」を知ってますか?ブラッド・ピットの映画「トロイ」でおなじみのあれです。
トロイアの木馬(トロイアのもくば)は、ギリシア神話に登場する装置である。トロイの木馬とも言われる。トロイア戦争において、トロイア(イーリオス)を陥落させる決め手となった。木でできており、中に人が隠れることができるようになっていた。 転じて、内通者や巧妙に相手を陥れる罠を指して「トロイの木馬」と呼ぶことがある。
出典元:Wikipedia – トロイアの木馬
マルウェアである「トロイの木馬」はこの話になぞらえて名付けられました。
このマルウェアは一見無害なプログラムに見せかけ、陰で有害な動きをするもので、製作者の意図的に各パスワードの入手、リモートコントロールされるなど様々な動作を気づかれないように実行します。
ランサムウェア
ハンサムでもジェイソン・ステイサムでもなくランサムウェアです。
ランサムウェアは、パソコン内のファイルを暗号化したり、パソコン自体をロックすることで、パソコンやファイルを人質として身代金(ランサム)を要求するマルウェア。
ポップアップ表示により、パソコンのロックやファイルの暗号化を実行した旨を伝え、解除に必要な金銭要求を行うが、金銭要求に応えても解除されるケースは少ない。
マルウェアからあなたのパソコンを守るには
ここまでいくつかのマルウェアを紹介してきたが、この他にもマルウェアは無数に存在する。
これらのマルウェアからあなたのパソコン、ひいては大切なデータやパスワード、個人情報を守るために、以下のことを必ず実行しましょう。
- 知らないメールからの添付データは決して開かない
マルウェアはメールで送信されてくることもあります。気を付けなければならないのは「知り合いからのメール」に偽装して送られてくることもありますので、メール本文が英語だらけなど、不審に感じた場合は必ず送信者(知り合い)に確認するようにしましょう。 - 信頼できないサイトからのダウンロードは決して行わない
動画や画像ファイル、実行ファイル(.exe)はもちろん、WordやExcelファイルにもマルウェアが仕組まれていることがあります。そのサイトが信頼できると判断できない場合は、決してダウンロードしないようにしましょう。 - Windows Updateは必ず実行する
Windowsにはファイアウォールという簡易的なセキュリティがありますが、完璧ではなくセキュリティホールなどの欠陥(脆弱性)があります。マルウェアはそういった脆弱性をついて侵入してきますので、新しいWindows Updateが公開された場合には、必ず最新のものにするようにしましょう。 - セキュリティソフトを使用する
上記で述べた3点は、人の判断によるものや人の目では気づくことができないことがあります。そのため、万が一悪意のあるメールを開いてしまったり、悪意のあるWebサイトを開いてしまったりした場合に、即座に判断・保護してくれるセキュリティソフトを導入し、マルウェアの危険からあなたの資産を守りましょう。有名どころだと次のようなものがありますよ。- ESETセキュリティソフト
- カスペルスキー セキュリティ
- ZERO スーパーセキュリティ(僕はこれを使っています。)
まとめ
マルウェアの種類やその脅威について話してきましたが、私たち一般人にとって安全なファイルなのか、信頼できるサイトなのかなど、判断するのが難しい場面があります。
「私は大丈夫」と何の根拠もない自信の裏をついて侵入してくるのがマルウェアであり、製作者の意図ですので、それに対抗できるようにより万全な処置を行うようにしておきましょう。
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