ノートパソコンのスリープ設定ONなのに、スリープにならないどころかディスプレイのバックライトさえ消えない。
どれだけ時間が経っても煌煌と光り続けるディスプレイ。
カバーを閉じても、いつの間にかサブディスプレイが点いているし、なんだかゴゥゴゥとファンも回ってCPUが活発に活動中。
以前使っていたHPのノートPCもファンは回りっぱなしだったし、ズボラな僕はちょっと離れた隙にスリープなってしまうPCを起こすのが面倒なので、スリープ設定OFFにしたんだっけかなと確認もせずに数ヶ月間放置してました。
が、今回なんとなく節電しようと思いスリープ設定を見てみると「あれ?スリープONになっとるやんけ~!?」ということで、調べてみたらマイニングさせられてました。
ということで、調べた方法と原因を紹介していきます。
コマンドプロンプトでスリープを阻害している原因を特定
コマンドプロンプトと聞くと「あの黒い画面のやつでしょ?よくわかんないだよね」という方もおられるかもしれませんが、スリープ設定しているはずなのにスリープにならない場合の原因特定は割と簡単です。
コマンドプロンプト(管理者)の開き方
スタートメニューを右クリックすると次のように表示されるので、コマンドプロンプト(管理者)を選択します。
※コマンドプロンプト(管理者)を選択しないと次の操作ができません。
スリープの邪魔をしている原因を見つけるコマンドを入力
コマンドプロンプト(管理者)を開いたら、「powercfg /requests」と入力して「Enter」を押します。
※「powercfg /requests」はコピーペーストができるので、直接打ち込まずにコピペした方が安心簡単です。
「powercfg /requests」での調査結果を確認
「powercfg /requests」と入力して「Enter」を押すとすぐに結果が表示されます。
確認すべき項目は、「DISPLAY」「SYSTEM」「AWAYMODE」の3つ。それぞれの意味は、
- DISPLAY:「ディスプレイの電源を切る」という機能を邪魔しているもの
- SYSTEM:「PCをスリープ状態にする」という機能を邪魔しているもの
- AWAYMODE:「退席中モード」という機能を邪魔しているもの
になります。
今回、僕のPCでの結果では、「BRTSvc.exe」というアプリケーションが原因だったようです。また、特に邪魔をしているものがない場合には「なし。」と表示されます。
[st-minihukidashi bgcolor=”#f44336″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]原因が「BRTSvc.exe」だったとき[/st-minihukidashi] [st-minihukidashi bgcolor=”#7CB342″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]原因がなにもないとき[/st-minihukidashi]ちなみに「退席中モード」っていうのがVISTA以降からあるらしいんですが、今回初めて知りました(笑)
退席中モードは、PCを動かしながらスリープみたいな状態にするものらしいです。「ディスプレイの電源を切るだけとなんか違うの?」「なんかよくわからんし。」ということで、詳しい説明はありませんが、設定は、「詳細な電源設定の変更」からするみたいです。
[st-minihukidashi bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″]「退席中モード」の設定はこちら[/st-minihukidashi]眠りを妨げていた「BRTSvc.exe」とはなんぞや?
「BRTSvc.exe」って入れた憶えがないけど、なんだっけ?ということで検索してみたら、こちらのサイトがヒットしました。
BRTSvcというソフトでPCの1台が勝手にマイニングに不正利用されていたので削除した話-以下略ちゃんの逆襲 ツイッターGOGO
こちらのサイトで紹介されている「oCam」という動画キャプチャアプリ。
[st-minihukidashi bgcolor=”#f3f3f3″ color=”#000000″ margin=”0 0 20px 0″]oCamってこんなやつ[/st-minihukidashi]確かに入れてる!ほぼ使ったことないけど、なんとなく便利そうだという理由で入れてました。
今回、僕はスリープにならないという理由で行き着きましたが、「BRTSvc.exe」がインストールされた原因は「oCam」で決定的。どうやら、「oCam」のバージョンアップのときに「BRTSvc.exe」もインストールされたみたいです。
[st-minihukidashi bgcolor=”#4FC3F7″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]申し訳なさそうにちょこんと✔ボタンが[/st-minihukidashi]ということで、「BRTSvc.exe」をバッサリ削除します。
もちろん、はじめてのアップデートやインストールの際に✔を外しておけば、問題ありません。
「BRTSvc.exe」を削除する
「BRTSvc.exe」をアンインストールする際は、「アプリと機能」からアンインストールします。
※Windows10の場合
スタートメニューから設定ボタンを選ぶと、いくつかの項目の中に「アプリ」という項目があるので、そこから「アプリと機能」に入ります。
※コントロールパネルから「プログラム」⇒「プログラムと機能」でもいけます。
ずらっと並んだインストールされているアプリ一覧の中から「BRTSvc version 1.0.0.0」を見つけたら、「アンインストール」を選択。
これで、PCがスリープにならない。CPUが働きすぎ状態から解放されます。
まとめ
アップデートの際にきちんと確認してなかったというのもあるんですが、マイニングさせられていたとは。
「oCam」というアプリケーションはどれくらいの人がインストールしてるんですかね。
このマイニング問題が発覚するまでは、窓の杜でも紹介されていたアプリケーションのようなので、結構多くの人が使用していたのかもしれませんね。
BRTSvcでマイニングしても電気代が出ていくだけで何の得にもならないので、「うわっ!自分もだ」と思った方はバッサリいってしまいましょう!
また、今回の僕のようなこともあるので、「スリープ設定」してないよという方も、一度「powercfg /requests」を試してみるのもいいかもしれませんね。
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